波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

‘09JPSA緒戦クラマス優勝の林健太。セミファイナルで燃え尽きて決勝のスタートは真っ白でした。

5月 4th, 2009 · No Comments

決勝ヒート終了2分前に大逆転。優勝コールが告げられると林健太はビーチで歓喜の雄叫び。
表彰式を控えたホテルイスタナラマのプールサイドで健太に優勝インタビューさせてもらうと、決勝ヒートの最後の最後までビンビンの集中力で勝ちにいっているのがよくわかりました。ネバーギブアップです。それにしても健太のサーフィンは素晴らしい。エアリアル、チューブ、カービング、リッピング、フローター。波を読む抜群のウェイブセンスとサーフボードを自在に操るスピードコントロール。プロサーファーとしてのスキルのすべてを駆使しながらのコンペティション30分間だったんです。当たり前ですよね。プロなんですから。
「勝てて嬉しい。決勝が始まる前に実はセミファイナルですでに燃え尽きてたんで、優勝への見通しは暗かったんです。繰り出せる技を全部出し切ってセミファイナルを勝ち上がったところだったから。決勝はどうしょうか頭の中に戦略イメージがまったくでてこない真っ白なスタートだった。自分の気がエアポケットに入ったまま。そんな感じです。とにかくヒート時間は30分だったんでハイポイントを2本きっちり揃えることに無理矢理集中して出て行ったんです。
リードを奪われた中盤から後半にかけての高梨選手のガードがかたくて、逆転は無理かなとも感じたんですけど、それをどう切り抜けていくかというのが自分の試合運びですから、1本目に2回のエアで9.7のスコア出てたんで、2本目も同じようにエアで攻めれば逆転に必要な9点が出せる。そう決めて最後まで粘っていました。昭太もエアやっていたから負けられないところだったし。
ボードセレクトもはまりました。エイジシェイプのクァッドで5′9″。幅は17 3/4で、厚みは2インチ。バックフィンをタイトにセッティングしてあるクラマススペシャルです。ルースしなくてドライブするし、フィンが効いているから安定した動きで、シングルコンケーブだからスピードが速い。ラインの難しいところでボトムでもっと前に出れるから技がかけやすくてイメージ通りにメイクできるんです。クラマスで実際に使ってみると、想像以上に性能を発揮して、たまにボードに体が追いつかないくらいのときもありました。
選手との駆け引きはシビアです。だけど自分のいたいところにいるのが基本なんで、裏の次の波をチェックしながらポジションをキープしてました。今大会で最後の最後で逆転できたのはラッキーというしかありません。ありがとうございました。皆さんに感謝です。」

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