波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

とうとう今年の夏が終了。台風来襲に明け暮れるホットサマーだった。

10月 3rd, 2011 · No Comments

ビーチに打ち寄せられた巨大流木群は夏の台風が残した置き土産。
10月の声を聞いたとたんに秋の気配がさらにグッと深まりました。いやもう風の冷たさに長袖ウェットを引っ張りだしたばかりなのに、今度はフルスーツですね。やがてやって来る冬の到来を感じてしまいます。ドミンゴサーフボードの阿部川さんは年末のパイプマスターズに合わせハワイチケットを購入したそうです。いつも通り。夏から冬に季節はめぐる。
振り返れば今年の夏は台風で波がずっとありました。ここ数年では稀にみるサーフィンサマーだった。きっと数多くのサーファー&ガールズが生まれたんでしょうね。
8月初めに始まった台風スウェルラッシュは、その後2週間サイクルで日本列島に3度も来襲。ビッグ&グッドスウェルを運び続けてくれました。鎌倉は、七里ケ浜、稲村ケ崎、由比ケ浜、そして数あるシークレットと、時間と日によって最高のコンディションが何度も整い、パワフルでシャープな台風ブレイクをローカルサーファーは毎日クタクタになるまでむさぼり尽くしました。おかげで体は完全にオーバーワーク。痛めた右足首がシクシク痛みます。
そしてとうとう8月最終日の31日。湘南の酒匂リバーマウスで歴史的なビッグウェイブがライドされました。その実際を目にすることはできなかったが、後日開催された映写会で度肝を抜かれた。スクリーンに映し出された波は日本の波の次元をはるかに越えていた。パイプライン、バックドア、タヒチのチョポ、それら世界特Aランクのパワーブレイクとなんら遜色ない、美しくクリーンで見事にぱっくりと口を開けたチューブの波。これが日本なのか! 身の毛が立つようなホローウェイブにチャージするサーファー。あの日、そこにはバックドア&パイプラインがそのまんま出現していたんです。日本にも凄い波の所があるんです
日本のサーフィン史に新たな台風セッションのページが刻まれた夏。毎日パドルアウトし続けた夏。そして足首の故障でビッグウェイブしなかった夏。だけど、サーフィンの楽しさと大切さをさらに体で覚えた夏。ノーウェットでサーフィンするのは一年間の我慢です。

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