波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

8-15ft炸裂ノースショア。パイプラインかサンセットを乗りこなしてこそ本物のプロサーファー

12月 19th, 2011 · No Comments

12月14日金曜日の昼すぎ、パイプラインマスターズ後12月に入って2度目のパイプタイムがやってきた。
海の流れと海面を吹き渡るオーシャンのいぶきを感じるんだ。ギャレットは大きく胸を広げ天を仰いで深く息を吸い込んだ。15ft級のモンスターパイプがメラメラとそそり立つセカンドパイプのピーク。そこに二人きりでいる時、ギャレットのおまじないの言葉を堀口真平は聞いた。
おまじないの言葉はなんだったのか? 教えてもらうことは出来なかったが、その直後に真平は、ブルース・アイアンが行った次の波にセカンドリーフから気持ちよく、久し振りにビッグなバックサイドパイプドロップをゲット。巻き上がり掘れ上がる波のフェイス。ほとんど落下しながらボードのレイルで波のフェイスを切り裂き。エンドボウルに繋げてからはお約束のプルイン。すっぽり姿を隠したかと思ったらスピッツに横顔をなでられながら快感の表情でメイク。
そこをすかさずビーチに構えたカメラマン達が一斉にシャッターを切る。ビッグセットが襲来するたびに繰り出されるサーファーのチャージでバンザイビーチは興奮に包まれながらも、クールで静かな時間が流れていた。

前日夕方のカミングアップのオフザウォールでも真平はいい波に乗った。1時間待ってもなかなか乗れないサーファーがたくさんいる中で、カエナ岬にサンセットがかかる夕方のゴールデンタイムにシラー(フォトグ神尾談)と現れた真平は、そのままスポーンとこの日一番といわれるまん丸チューブのソリッド6ftオフザウォールをゲット。テイクオフしたボトムターンの段階から水中カメラマンのレンズが真平をチェイス。エンドセクションまで完全メイクした時には21人のウォーターフォトグを通過していた。バレルは大きく開いていたそうだから、きっと素晴らしい瞬間が写し取られているはずで、世界メディアの取り上げ方が気になるところだ。

世界メディアといえば、今年度もザ・エディに招待選手として参加する脇田プロは、当然のようにナーリーコンディションの中でワキタピークを死守し、世界が認めるディープなドロップを午前中の3時間で見ていただけでも7本はメイクした。なかにはビーチからどよめきが起きるワイプアウトもあったが、それでもワキタのチャージはひるむことなく続く。とにかくいつも真っ暗になるまでパイプに全身全霊でこだわるぶれない姿勢。それがワキタが世界からリスペクトされている理由だ。
金曜のパイプがマックス15ft。そして翌日朝のサンセット12ftと、真平兄貴に負けず劣らず、本物のプロサーファーを目指すジャパニーズボーイズ、河村カイサ、関本カイト、川畑太志、渡辺寛、佐藤ガイは、ビッグセッションをサバイバルした。
肝っ玉のすわり方を試されるパイプだったが、ラインナップの列になんとか潜り込んで、アウトサイドピークで繰り広げられる強者ローカル達のサーフィンに分からされ。それでも自分の波は乗ってまずは無事にクリアー。ナーリーパイプの12ftセットが襲来する中でのパドリングセッションは刺激的だったに違いない。

おかげかどうか翌日朝のサンセットセッションは彼らの笑顔が光った。ウエストギンギンの8−12ftが強いトレードウィンドに吹きつけられてパキパキでビッグに掘れ上がるパーフェクトウェイブのなかでグッドセットをキャッチ。綺麗にそそり立った三角形のビッグピークやらビューティフルなロングラインのドロップターン、巨大なリップに蹴り込むアクションに思い切りチャージする気持ちが岸から見ていても伝わってきた。
来年新春にはリアム・マクナマラがディレクトするジュニアコンテストがサンセットで開催され、日本人選手12名が出場決定。誰が最上位となるか注目しましょう。

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