波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

グランドチャンピオンはジョンジョンが2連覇。     しかし念願のパイプマスター初優勝はならず。      カノア五十嵐は悔しい3位。

12月 21st, 2017 · No Comments

ジョンジョンのワールドタイトル2連覇が決まったのはあっけない幕切れだった。クウォーターファイナルで一足先に勝ち上がったジョンジョンに対し、続く第3ヒートで逆転王座を狙って必死にくらいついてきたガブリエル・メディーナがジェレミー・フローレンスにあっさりとどめを刺されてしまったからだ。これで白熱していたタイトルレースは一気に終了。ジョン様の2連覇が決まった。
直接対決を見たかったでん助ですが、やはり御贔屓のジョン様の2連覇が決まった瞬間はほっと一安心。目頭が熱くなりました。ジョン様のこれから先、3連覇、4連覇、5連覇と、でん助の期待は膨らむばかりです。レッツゴー、ジョンジョン!

2連覇が決まってからのセミファイナルへと向かうジョン様。取り囲むファンの応援の声に笑顔で応えながら、王者の貫禄をにじませながら余裕のパドルアウト。
ワールドツアー最終戦にもつれ込んだ2017WSLタイトルレースはパイプラインマスターズが最終決戦の舞台。そのステージこそはジョン様が育ち、テューブライディング、エアリアルと類い希なるサーフィンパフォーマンスを磨き込んできたバックヤーズ。地元ローカルの大応援団もビーチで見守っている。だからこそ今大会、ジョン様にはミスは許されない。
しかしジョン様は頼もしかった。そんなストレスを感じさせない堂々の試合運びで決勝までを勝ち上がってきたジョン様。今のワールドツアーメンバーの中で、パイプラインでの勝負となったら、ジョン様は向かう所敵なし。
でもなぜかパイプマスターで優勝できないジョン様。2度あることは3度あるのたとえじゃないけれど、来年は3度目の正直となることが心配で楽しみになってきました。

カノア君が今年もやってくれました。ファイナルまでもう一歩のところでした。グッドスタートで主導権を握り、このままいけるかなと言うところだったカノア君でしたが、ヒートが中盤にはいった15分過ぎ、メディーナを下して勢いを得たジェレミーがいきなり1本目のバックドアをディープに完璧メイクして、9.37を叩き出してしまった。結局、これが最後までカノアを苦しめた。運命の歯車のリズムが変わった。逆転のディープチューブをメイクできるチャンスを辛抱強く最後まで諦めずに待ち続けたカノア君だが、運は味方せずヒート終了となってしまった。悔しいカノア君はヒート終了となっても海から上がらずに、そのまま1人反省会。それは次のファイナルを戦うジョンジョンとジェレミーがパドルアウトしてポジションにつくまで続けられた。よっぽどの悔しさが残ったんだろうか。

2010年の第40回大会での初優勝以来、2度目のパイプラインマスターズ優勝を飾ったジェレミー・フローレス。レ・ユニオン出身のフランス人で2007年にプロ転向、現在29歳のベテラン。でん助の記憶では、7年前のパイプ初優勝の時は、ファイナルの対戦相手は現WSLコミッショナーのキーレン・ペローで、今回のファイナルと同じようにヒートの最後でバレルをクリーンメイクして優勝した。そして今回はメディーナ、そしてカノア五十嵐と、今注目のヒーロー達を次々になぎ倒しての、ジョン様とのファイナル対決。まだまだ引退は先の話のようだ。

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