波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

ここぞという局面をエアリアルで勝ち抜けた中村昭太がJPSA初優勝。第4戦チバプロオープン

9月 27th, 2011 · No Comments

勝負に出た中村昭太は一歩も引かずにJPSA初優勝をもぎとった。
千葉の一宮ビーチで開催されたJPSA第4戦、伝統あるチバオープンの決勝ヒートは大熱戦。ファイナルメンバーに残ったメンバーは、ショータを筆頭に、田中樹、田中英義、そして今は千葉太東在の高梨直人とこれもオールチバ。強いオンショアが吹きまくったジャンクな一日だったが、ビーチに完成した巨大ヘッドランドのおかげでオンショアは弱められ、波のサイズはスモールだがプロコンテストには充分なグッドコンディション。数来るグッドレフトのなかに時おり必ず入ってくるライトの高速ショルダーで勝負は繰り広げられた。
田中樹、田中英義、そして高梨直人と対戦相手はタフな先輩プロばかり。それでも今度こそはと初優勝を狙うショータの気迫は研ぎ澄まされていた。ヒート前半の15分を3位で折り返したところでチャンス到来。エアリアルで8,75を出してトップのヒデヨシに4,75差に迫った次の波で、今度はリッピングからの超ロングフローターを美しく決めて7,75。とうとうヒデヨシを抜いて、あっという間の逆転トップ。ショータ得意の切れ味鋭いエア系ハイパフォーマンスが立て続けに炸裂した。
ヒート時間の残りは10分。しかしここからが本当のファイナルヒートの見所だった。パドリングする体と体、振り上げる手と手がぶつかるような接近戦でマークしあうヒデヨシとショータ。そしてとうとう2人の波の取り合いは2度にわたるインターフェア的接触。決勝戦はそのまま時間切れとなったが、2度目の接触でヒデヨシにインターフェアがコールされてジ・エンド。ヒデヨシが相手でもここでは負けられないとインターフェア覚悟で一騎打ちの潰しあいを受けて立ったショータに軍配が上がった。

オンショアが得意と言い切る女帝谷口絵理菜。男子顔負けにグッとターンをえぐりこんでくる強敵リッパーの庵原美穂に折笠友子。アマチュアでトライアルから勝ち上がりファイナルまで勝ち上がってきたプロ新人の高橋みなと。女子ファイナルも男子に負けないくらいのグッドコンテストだった。勝負を分けたのは男子と同様にレフトブレイクでのパフォーマンス。対戦相手のメンバーからして、1つもミス出来ないと気を引き締めてファイナルをスタートした谷口が魅せるサーフィンに徹したバックサイドを決めて優勝。久しぶりのガッツポーズで喜びを噛み締めていた。

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