波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

Entries from 6月 2015

スモールウェイブの混戦となった            JPSA伊豆下田 CHAMPION PRO            優勝したのは仲村拓久未 & 川合美乃里

6月 30th, 2015 · No Comments

6月最後の週末に伊豆の白浜で行なわれたJPSA第3戦/伊豆下田CHAMPION PRO 。男子では 念願のグランドチャンピオン獲得に向けて気合いが入る仲村拓久未、女子ではプロ転向1年目で14歳の中学生プロサーファーの川合美乃里が優勝した。
仲村は今季JPSA開幕戦のバリに続き2勝目。波のサイズ不足と波数の少なさに見舞われた決勝ヒートでも集中力を切らさず、数少ないセットを見逃さず、得意のバーティカルアクションを連発して優勝をもぎとった。チャンピオン街道を驀進する勢いに完全にはまった仲村を、誰が止めるのかが今後の注目となりそうだ。
女子優勝を果たした川合は、大村奈央、田代凪沙、そして庵原美穂という3人のチャンピオンたちを相手に、臆することなくのびのびと決勝ヒートを戦い、たった一度入ってきたセットを確実に決めて見事なプロ初優勝を決めた。14歳の中学生ながら試合度胸も充分な川合美乃里。彼女も今シーズンのグランドチャンピオン候補の1人であろう。

決勝ヒートが行なわれた最終日はご覧のようなスモールコンディションとなってしまったが、気迫のこもったプロサーファーのパフォーマンスでコンテストは無事終了。それにしても、コンテストビーチの白浜の美しさは日本のサーフィンビーチの中でも別格の美しさを誇る。まさにその名の通りの真っ白な砂浜に。透明度抜群の青い海。歴史と伝統に支えられたローカルサーファー達によって大切に守り続けられている。

今大会のVIP 3人。左から、コンテストスポンサーであるLesPros entertainment 社長の本間憲氏。中央は、伊豆白浜を代表するレジェンドサーファーであり、日本のプロサーフィンの創世記にプロとして名を馳せた小川修一氏。そして右端は、修一氏の長男であり、プロサーファーの小川啓。
サーフィンが大好きな本間氏と小川啓が、入田浜で知り合って意気投合したことが、伊豆でプロコンテストを開催するきっかけとなった。

伊豆白浜といえば忘れてはならないのが、ビーチ全体を見下ろすロケーションにあるサーフショップの白浜マリーナを経営する酒井厚志氏だ。今大会も裏方として忙しく動き回っていられた。酒井氏はNSA(日本サーフィン連盟)の理事長でもあることから、2020年に開催される東京オリンピックの競技種目に、サーフィンが最終選考の8競技の一つに残ったことを伺ってみた。
今回の動きはISA(世界サーフィン連盟)からの働きかけがIOCに届いたというのが真相で、もちろんNSAもISAとともに今後も積極的にロビー活動を行なっていくそうで、来月の8月初旬にはJOCにプレゼンテーションを行なうためにISAの役員が来日。そしてサーフィンが競技種目となるかどうかの最終決定は1年後の来年8月頃になるそうだ。

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