波乗りでん助

~ サーフィン総合研究所 ~

笑ってゆるして。サーファーズタイム。

6月 22nd, 2008 · No Comments

今何時ですか?
でん助は海に入っている時も腕時計をしているので、ラインナップの中で時間を聞かれることがよくある。
腕時計をしているのはワンラウンド2時間がデン助なりの体力の目安なので時間の経過を頭にいれておきたいからだ。最初にゲティングアウトで入水する時にチラッと時刻を確認。ショアブレイクに飛び込みながら頭の中を水中モードに切り替えてサーフボードの浮力を体全体に染み渡らせる。毎度毎度の儀式のようなものだ。自分が海にとけ込んでいく気持ち良さがジワジワと体中に浸透してくる瞬間だ。
10年前、20年前、そしてもっと前の若い頃のでん助は、サーフィンするときに腕時計をしていなかった。満足するまで波に乗る。満足して気持ちがゆるむまでする。それまでは上がってこなかった。だから時刻を知る時計は必要なかった。
波のある時にサーフィンする。サーファーに時間は関係ない。だいたいの時間割で1日の行動が決まっていて、波が良くなればいつでも海に行くのが当たり前。仕事やら約束やら社会の常識には縛られない。貴重なサーフタイムが最優先。海の中がサーファーの現実。波のせいにすればバックレやすっぽかしも大目にみる。ときには1時間や2時間の遅刻、さらにはドタキャンだってサーファーズタイムといって笑って許すのがサーファーだ。そういうもんだと見て覚えてきた。
約束を破られた方だってサーファーだったら、波があったからサーフィンしてましたと言われれば、それで波はどうだったの? となるのが普通だ。あぁ、やっぱりな。波があったんだ。ならしかたがない。それがサーファー同士の暗黙の了解。価値観の共有であり、波とともに人生を生きるサーファーらしさだろう。
日本はもちろんのこと、ハワイだって、オージーだって、インドネシアだって、海の中で腕時計をしているサーファーは少ない。同じ波は2度とは来ない。自分の好きなピークで夢中になってサーフィンしているサーファーに時間は関係ない。1時間や2時間は人生のタイムテーブルからすればほんの一瞬のこと。そういって笑っていればいい。
サーファーとの時間の約束はサーファーズタイムをお忘れなく。

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